|アニアス・ワイルダー| Aeneas Wilder 「静寂と緊張」 アニアス・ワイルダー(1967- )は、94年にエディンバラ美術大学大学院彫刻科を終了後、イタリアやノルウェー、カナダ、オランダなど世界各国で制作活動を続け、日本でも、98年の岩手を皮切りに、京都、東京、青森、名古屋等各地で滞在制作を行ってきた。ワイルダーは大量の木片や廃材等を丁寧に積み上げ、接着剤や釘等は一切使用せずに立体作品を制作する。作品周囲には、絶妙なバランスからくる緊張感や、張りつめた静けさが漂う。この静寂を破る行為、作品のキックダウンが、会期終了間際に作家本人によって執り行われる。ワイルダーが作品の端を一蹴りすると、たちまちの内にその振動は作品全体へと伝わり、作品は端から、ほぼ一瞬のうちに大きな音と共に崩れ去る。木片のぶつかる硬く大きな音が耳の奥で木霊し、あとに残るのは再び訪れた静寂と、床に積み上がる木片の山のみ。形あるものはやがて全て無に帰す運命にあることが思い起こされる。 (国立国際美術館学芸員 加須屋明子)
1967 スコットランド、エディンバラ生まれ 1995「トランシエント・ワークス」 1996「アウト・サイド・アート」 1997「スコティシュ・スカルプチャー・オープン9」 1998「岩手の風土と英国文化の出会い 2000「サロング」 2001「トランス=アート」 2002「ミニストリー・オブ・トゥルース」 「春のアーティスト・イン・レジデンス展」 クンスト・エン・コンプレックス/レジデンシー/ 2003「アニアス・ワイルダーの7日間」 「アニアス・ワイルダー 転生−いつかみる風景」 2004「アニアス・ワイルダー 響きの森」 「アニアス・ワイルダー展 ニュープロジェクト」 2005「アニアス・ワイルダー展」 「アニアス・ワイルダー展 」 「アニアス・ワイルダー展 経験論」
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アニアス・ワイルダー 小林陸一郎 塩保朋子
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