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Projects

松本 薫《Cycle-90° 気流》@ 岩谷産業中央研究所 (兵庫県尼崎市)

ガスの持つ無限の可能性に挑戦する岩谷産業株式会社の新たな技術拠点として完成した中央研究所(兵庫県尼崎市、2013年5月竣工)は、民間最高レベルの液化水素研究設備などの最新鋭機器を備え、顧客やパートナー企業との共同研究も可能であり、自社製品の展示設備もある多彩でオープンな実験室です。今回、開発研究者と来所する人々の双方に対し、想像力と活力を刺激する立役者にアート作品が選ばれ、研究所のエントランスホールに彫刻家・松本 薫の新作《Cycle-90° 気流》が設置されました。

松本 薫の作品は、気体の流れる力を借りることによって動く彫刻作品です。目には見えない、けれども私たちが日常的に五感を通して感じている「気体の流れ」そのものが、《Cycle-90° 気流》では可視化され、また表現されています。それは自然の中で共に動く、雲のような彫刻と言えるでしょう。

岩谷産業中央研究所のエントランスで唯一、屋外と通じているガラスの大きなシリンダー状の空間が《Cycle-90° 気流》専用の展示室となっています。空に向かって上部へと突き出た2層の羽でさまざまな気体の流れを受けとり、その受けとった力でボディ全体が支柱を軸に回転を始めます。さらにその動きを受けてボディの2つの円が互いにゆっくりとスライドながら回転していきます。2つの回転動作を制御・左右するのは尼崎の気流次第です。

建築と彫刻はそれぞれに、尼崎に吹く風と、展示空間に流れ込む気流を考慮しながらコラボレーション設計されました。建屋内に野外彫刻のための展示空間がつくるられることは大変珍しく、美術館での展示を凌ぐ建築とのベストマッチングで作品はさらなる美しさを放ちます。まるで何かの生命体のように《Cycle-90° 気流》は動き続け、所内に健やかで豊かな風景をこれからも人々と共につくり出していきます。

【松本薫《Cycle-90° 気流》概要】

作家名: 松本 薫 (まつもと・かおる)
作品名: Cycle-90° 気流
制作年: 2013年
素 材: ステンレス
サイズ: 635×400×400 cm
設置場所: 岩谷産業中央研究所 エントランスロビー
(兵庫県尼崎市次屋3丁目3番16号)
コーディネイト: アートコートギャラリー

《Cycle-90° 気流》について

「気体の流れ」で動く作品です。
空気には、幾つかの気体が混じり合っています。
窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴン、ヘリュウム、そして水素などの気体が留まること無く動き、気流となります。
普段私たちは、目では見えないこの気体の流れを、樹々のざわめき、雲の動き、水面の波紋などから、五感を通して、心を通して感じています。
また太古より気流は、土を運び、人を運び、その土地に風土を作り、文化を創りました。
この作品はそうした気流そのものが、可視化され、表現されています。
ときに凪いで作品を静止させ、ときに荒々しい余韻を残し、多種多様な動きを引き起こし、地球の呼吸や自然の鼓動を伝えます。
中央研究所を訪れる人々、働く人々が、気体の流れを感じながら、自然の動きに目を凝らし、地球からのメッセージを読み解くことで、環境について考える契機となることを願います。
 
2013年 松本薫

  • 松本 薫 《Cycle 90° 気流》岩谷産業中央研究所 エントランスロビー
撮影:ヴィブラフォト浅田美浩
  • 松本 薫 《Cycle 90° 気流》屋外と通じる吹抜け開口部。
撮影:ヴィブラフォト浅田美浩
  • 松本 薫 《Cycle 90° 気流》研究所2Fから見た吹抜け開口部。
撮影:ヴィブラフォト浅田美浩
  • 岩谷産業中央研究所 外観
撮影:ヴィブラフォト浅田美浩
  • 岩谷産業中央研究所 エントランスロビー

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