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川島慶樹
@ 大手前合同庁舎(大阪)

【コミッションアートワーク】
2022

川島慶樹
@ 大手前合同庁舎(大阪)

【コミッションアートワーク】
2022

大手前合同庁舎(2022年9月竣工)の2階エントランスホールとエレベーターホール(1階・2階)に、川島慶樹の作品が設置されました。同庁舎の建設敷地には様々な既存樹木が生育しており、敷地の記憶を継承する一環として既存樹木を積極的に活用することが新築計画当初から検討されていました。川島は既存樹木を用いた彫刻と家具(カウンター天板)を制作しました。

【作品概要】

    作家名: 川島 慶樹 (かわしま・けいじゅ)
    制作年: 2020年
    設置場所: 大手前合同庁舎(設計:日本設計 / 施工:大林組)
    素 材: エレベーターホール(1階) / 既存樹木、水金箔
      エレベーターホール(2階) / 既存樹木、錫箔
       受付カウンター(2階) / 既存樹木、ステンレススティール
    制作協力:太平産業株式会社
    コーディネイト: アートコートギャラリー

大手前合同庁舎のアートについて

    大手前合同庁舎の建設敷地に生育していた既存樹木は芽吹いてから15ー6年。どこからともなく種が飛んできて、この場所ですくすくと育ち、あっという間に大きな木となっていました。この既存樹木を使って家具や彫刻を手掛けたアーティスト・川島慶樹は、名もなき木と人々との出会いのストーリーを造形に込め、来庁者を迎えるアート作品を制作しました。

    エレベーターホール(1・2階)には、飛んできた種をイメージした彫刻作品が飾られています。2階のエントランスホールでは、芽吹いた種が大きな木へと育ち(受付カウンター)、やがて花が開くと人々が集まる和みの場所となり、皆をサポートする家具としても活用され(アート記帳台カウンター)、展示の配置全体を通して既存樹木の再生ストーリーが表現されています。

    アート記帳台カウンターの両脇にある、ステンレスの細い枝にガラスの花が光る彫刻は《Twiggy(トゥイッギー)》と呼ばれ、世界中を旅しながら人々と出会い、交流を生みだし絆を深めるために、川島慶樹が2016年から制作している作品です。既存樹木と組み合わせることで土地の記憶を継承するとともに、偶然の出会いを楽しむ豊かな時間を、来庁される皆様にも体験共有いただけるように願っております。