ARTCOURT Gallery

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再考:今井祝雄の白

2026. 7. 11 [sat] - 8.29 [sat]11:00−18:00|土曜日17:00まで、7/25は天神祭の交通規制のため15:00まで|日月祝 および 8/9-8/17 休廊

今井祝雄は1964年に個展「17才の証言」で作家デビューしました。特に1964年、65年、66年には次々と矩形や不定形の白色レリーフ作品を制作し、具体美術展 (*1) はもとより、当時日本各地でさかんに開催されたアンデパンダン展などにも積極的に参加し、それらに白色レリーフ作品を出品しました。シンプルな形状に滑らかに塗られた白によって表われる起伏や、穿たれた穴が呼び起こす光と影の鮮烈なイメージの作品は、10代の青年作家が醸し出す瑞々しさと同時に強烈な印象を残しました。
当時の今井作品の大半は、現在では欧米やアジア各地へと海を渡りましたが、本展では、国内に僅かに現存するビンテージ作品、60年代作品の再制作 (*2)、さらに多彩な展開を見せる追制作 (*3) と今なお作家が取り組む白色作品に焦点をあてます。
1960年代の後半以降は写真や映像、音などの多様なメディアを制作に取り込み、現在までコンセプチュアル作品の制作発表を継続する今井の、長い作家キャリアの原点にある白の作品世界を改めてご紹介します。


1.  今井は1964年の第14回具体美術展より継続して出品。1965年には19歳で具体美術協会最年少会員となり、1966年にはグタイピナコテカにて個展が開催された。

2.  当時の今井は20歳前後。精力的に制作を続けていたが、材料、費用の事情から、全ての作品を保管することはできず、止むを得ず発表作品を解体し、使われていた材料を転用して次の制作に充てることがあった。それら発表後解体され現存しない作品について、当時の制作ノートや写真、また一部に当時の残存部材を使用して、今井自身が後年、再制作を行った。

3.  今井は自ら次のように「追制作」を説明する。
−− 作者が当時にやり残したイメージやコンセプトに接続する展開、あるいは過去作から想を得て後年制作された新バージョンともいえる作品です。「具体」の野外作品や「もの派」などのサイトスペシフックなインスタレーションにおいては、再制作というより「再演」に近い「追制作」といえます。マン・レイ作品には同モチーフによるやや形態が異なるマルチプル・エディションが幾つか見られますが、作品のメッセージは変わらない反復的な追制作といえます。広義では同作者の手になる過去の表現に端を発した再追求といえるでしょう。

出展作家

今井祝雄