ARTCOURT Gallery

Exhibitions

Art Court Frontier 2016 #14

2016.8.20 [sat] – 9.24 [sat] 11:00~19:00 (土曜日は〜17:00) ※日・月・9/22 休廊

◆出展作家×推薦者

金 サジ(写真)× 高嶋 慈(美術批評/京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員)
迫 鉄平(写真、映像)× 表 恒匡(フォトグラファー)
水垣 尚(インスタレーション)× 堀尾貞治(アーティスト)
鷲尾 友公(絵画、立体)× 北出智恵子(金沢21世紀美術館学芸員)


関西アート界から、若手アーティストを発信します。

今後の活躍が期待されるアーティスト4組によるグループ展を開催します。
2003年よりアニュアルで継続開催し、今年14回目を迎える本展は、美術界の第一線で活躍中のキュレーター、アーティスト、ジャーナリスト、批評家などに「イチオシ!」の出展アーティストの推薦を依頼し、ともに作り上げてゆく展覧会です。
確かな審美眼で選び抜かれた新進気鋭の作家が、瑞々しいエネルギーをぶつけ合う「関西の現在」をどうぞお見逃しなく!

▪ 金 サジ(写真)…… 推薦: 高嶋 慈(美術批評/京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員)
近年制作を続ける「物語」シリーズより出展。熊の頭部とチマチョゴリを着た少女の身体が融合した像や、大量のセミの抜け殻の山から伸びる美しいハスの花など、人間/動物、動物/植物、生/死といった境界が混ざり合う金の作品は、自身が身を置く複数の東アジアの神話や民話、祭礼、衣装などの国家や民族に直結する象徴的な事物が混じり合い、さらに作家自身が見た夢や空想といった私的な記憶も織り交ぜられて、多層的なイメージへ帰結します。公私の断片的な象徴性と謎を合わせ持ったイメージは様々な連想を誘い、偏狭な枠組みを自由に往来し、それぞれを結びつけてゆきます。

▪ 迫 鉄平(映像、写真)……推薦: 表 恒匡(フォトグラファー)
映像シリーズの新作を出展。本作にはストーリー性は無く、独立した1枚ずつの「写真(スナップショット)」として3~5分程の短いシーンが構成されています。スナップショットは作家の視点で切り取られた「決定的瞬間」が現れる撮影手法ですが、迫はこの決定的瞬間に幅を持たせることで、作家と被写体から演出を排除し、正に「あるがままの姿」を捉えることに挑戦しています。新たな写真表現の開拓として注目を集め、同作にて、2015年キャノン写真新世紀展グランプリを受賞。

▪ 水垣 尚(インスタレーション)……推薦: 堀尾 貞治(アーティスト)
水垣尚は、菓子箱やペットボトルのキャップ、トイレットペーパーの芯などが敷き詰められた床を、電動のぬいぐるみが掻き分けながら進むインスタレーションや、虫ピンで壁面に留めた無数のスパンコールを団扇で扇ぎ、視覚的な変化とシャラシャラと心地良い音を生み出す平面作品など、身近な素材にユーモアとアイロニーを漂わせながら別の機能を持たせ、そこへ鑑賞者が介入する作品を多く手掛けてきました。本展では、ビニールを張った木枠の上に立ち、自重によってゆっくりと落下するパフォーマンスと、大型平面作品を出展します。

▪ 鷲尾 友公(絵画)……北出 智恵子(金沢21世紀美術館学芸員)
鷲尾友公は独学で絵画を学び、出会った人物や事象などその時々に享受した事柄と関わり合いながら、イラストレーションやグラフィックデザイン、8mmフィルムの制作など多岐に亘る活動を展開し、人間の自由な行為として表現します。本展では、展示空間を物語の中に見立てて展開します。輝く一つ目を持った踊り子、人間の手に目がついたキャラクター。奇妙で愛らしい鷲尾の作品は、大胆な構図と繊細な書き込み、暖かく親しみやすい線など、高度な構成力に裏打ちされた引力で鑑賞者を強く惹きつけ、想像力を刺激します。

関連イベント

  • 8.20 [sat] 15:00〜16:30 終了しました
    ギャラリートーク
    [ 出展作家によるプレゼンテーション+推薦者とのディスカッション ]
    *参加費500円(ドリンクサービス付)、要予約(Email: info@artcourtgallery.com または Tel: 06-6354-5444)
  • 8.20 [sat] 16:30~18:00 終了しました
    レセプション

主催

  • アートコートフロンティア展開催実行委員会、アートコートギャラリー