アートコートギャラリーは Art Collaboration Kyoto 2025 にて、京都を活動拠点とする3作家をご紹介します。

コンテンポラリーアートとしての藍染めの可能性を追求し、その作品世界を押し広げてきた福本潮子は、近年日本の風土に根付く古布を素材に取り入れ、地球規模で進む環境問題など幅広い視野からのメッセージを込めた独自の藍作品を展開しています。今回は手間隙惜しむことなく作られ、大切に継承されてきた高僧の袈裟を素材に藍を重ねた2作品、《禅》《浄土》を発表し、失われてはならない日本文化の拠り所を可視化します。

実体として正に存在する福本作品に対し、大西伸明は完璧に透明な樹脂を素材に、日用品や自然物を精巧に複製し、色彩や質感を本物と見紛うようにリアルに描き出しながら、その一部をあえて完全に透明なまま残す独自の作品を発表します。それらは私たちの当たり前の認識に疑問を投げかけ、時空が揺らぐような体験を届けます。さらに2019年に来日し、能面師でもあるドイツ出身の若手美術家、ベーハイム雪絵ラオレンティアの創作面は空間に異次元をつくり出します。

3作家の作品が相互に作用し、時間、空間に揺らぎが波及します。


【 Art Collaboration Kyoto 2025 】

Booth｜KM05 （キョウトミーティング）
出展作家｜福本潮子、大西伸明、ベーハイム雪絵ラオレンティア

会　　 期｜2025年11月14日 [金] - 11月16日 [日]
　　　　　 （内覧会：11月13日 [木] *招待者と報道関係者のみ）
開催時間｜14日 [金] 12:00 - 19:00
　　　　　 15日 [土] 12:00 - 19:00
　　　　　 16日 [日] 11:00 - 17:00
　　　　　 *最終入場は閉場の1時間前まで
会　　 場｜国立京都国際会館