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松井紫朗展 Hundreds of Gardens
Shiro Matsui : Hundreds of Gardens

2010年5月18日[火] − 6月12日[土]
開廊時間 11:00〜19:00 (土は 〜17:00)
休館日 日曜・月曜日 ◎プレスリリース>>

◆関連イベント *終了しました
5月22日[土] 15:00〜17:00
◎アーティスト・トーク 15:00〜
◎レセプション 16:00〜

松井紫朗は、四半世紀に渡るアーティスト活動の中で、一貫して空間の探求を行ってきました。その作品は“内側と外側”や“こちら側とあちら側”といった両極を連続させたり、折り重ねたり、反転させたりすることで、日常的な感覚を裏切り、新鮮な空間概念を提示するものです。
過去、東京国立博物館表慶館や旧日本銀行広島支店などの歴史的建造物を会場とする展覧会では、建物と一体化した作品を制作し、建築空間そのものの変容を達成しました。また、野外展においては、地下に掘られたトンネル内で火を焚いて煙を通すことで見えない姿を暗示したり、湖面に水の落下する滝を出現させたりと、斬新な企画を実現しています。
松井紫朗にとっての庭(特に日本庭園)は、空間認識のためのモデルとして、作品制作において常に参照されてきた存在です。身体経験が知性の働きを誘発していくこと、つまり「想像力を喚起する装置」としての機能性に、相似関係が見出されていると言うことができるでしょう。
今回の展覧会は、出品作品の個々を庭に見立て、その間を歩きながら様々に設定された空間的な仕掛けを発見していくものになります。例えるならば、回遊式庭園を歩きながら設計者が空間に組み込んだ「遊び」を読み解いていく行為に近いものとなるはずです。
本展では、大学院生時代に作られた初期作品から1990年代に制作された彫刻作品、近年制作の絵画作品、昨年末から宇宙ステーション「きぼう」で実験が行われている宇宙庭の映像など、ギャラリーの全室を使用して展示します。出品作品の制作年代は幅広いですが、回顧展(時系列)的な展示形式を採らず、様々な方法で表現されてきた作品群を緊密に構成することにより、それらの背後にある一貫した造形思考が浮上する配置を予定しています。
私たちが普段見過ごしている空間の複雑さを、思考(頭脳)と知覚(身体)のズレを通して問いかける、松井紫朗の造形世界を是非ご覧いただきたいと思います。

【image】近年の絵画作品 より|KETTLE STACK,1990 (撮影:石原友明)


【参考作品】The Inside's Outside, 2008, 大阪証券取引所にて
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