ARTCOURT Gallery

Exhibitions

星野曉展
〈 Black Horse in the Dark ― 始原の知覚 〉

2015. 10. 6 [火] - 10.31 [sat] 11:00-19:00(土は、11:00-17:00)※日・月・祝休廊

アートコートギャラリーでは、内外に広く活動域を持ち、陶芸を基軸に制作発表を続ける美術家・星野曉(ほしのさとる)の大型インスタレーションを中心とする展覧会を開催します。

星野曉は、日本の戦後前衛陶芸を代表する走泥社の中心メンバー・八木一夫に認められ、作家人生の最初期にあたる1974年から1980年までをその会員として活動しました。
ーーー「走泥社にいた6年間には、僕の美術学校といえるほど色々なことを勉強させてもらいました。」

1979年には、《表層・深層Ⅱ》で第5回日本陶芸展文部大臣賞を受賞し、現代陶芸界に広く知られるようになります。その後1986年に、集中豪雨による地滑りでアトリエの全てと自宅の半分を泥流に呑み込まれるという自然の猛威との遭遇を契機に、
ーーー「あらかじめ特定の形への意志は無く、新たな形象の生成に立ち会うという態度」
で、星野は触覚の具現化と形容すべき制作表現を始めます。それは素材である土そのものに寄り添うと同時に、そこに身体性をダイレクトに介在させるという要素に絞り込んだ造形が結んだ形でした。

色は黒陶の黒で、それについては次のように述べています。
ーーー「黒色の特徴は光を吸収する点にあるが、光によってものを見る人間の目もまた吸収される。従って磁力を持つ色とも言える。《表層・深層》では、見えない内部、深層に見る人の視線を導き入れるために、《Appeared Figure》では、新たな形象(秩序)が生成される場である混沌(カオス)、つまりブラックホ-ルのような闇の状態を設定するために黒陶を用いている。」

今年1月末から4月にかけ星野は、ニューヨークのドミニク レヴィ ギャラリーにて白髪一雄との二人展「Body and Matter」に参加し、新たなスポットライトを浴びたばかりです。両作家の共通項は、展覧会タイトルにある通り「身体と物質」。星野が陶芸制作に採用するのは技法と呼ぶよりもプリミティブな身体行為、即ち陶土を指で押す、あるいは掌で押すという身体行為の痕跡であり、白髪が絵画制作において、ロープにぶら下がり、絵筆に代えて足裏を使用する身体行為の痕跡を画面に留めたこととの明快な共通性に着目したものです。陶芸のジャンルを超え、広く現代美術として捉えるこのような視座からの紹介は、星野作品に内在する可能性に気付かせるものです。

今回、星野は国内において、およそ10年振りに、黒陶による大型インスタレーションに挑みます。
星野作品について、改めて新たな視野が広がる契機となることを願います。


*「 」内の引用の言葉:滋賀県立近代美術館2002年出版の作品集『星野曉』より

関連イベント

  • 10. 10 [土] 15:00-16:00
    対談[ マルテル坂本牧子(兵庫陶芸美術館学芸員)×星野曉]
  • 10. 10 [土] 16:00-17:00
    レセプション
  • 10. 10 [土] 14:00-14:45
    同時開催:西田潤展 (2015. 10. 6 [火] - 10.31[土])
    講演[ マルテル坂本牧子(兵庫陶芸美術館学芸員)「西田潤という存在」
  • ご予約は、Email: info@artcourtgallery.com または Tel: 06-6354-5444 まで
    ※対談、講演は要予約

出展作家

星野 暁
1945 新潟県生まれ
1971  立命館大学卒業
1971-73  藤平陶芸にて陶芸技術を修得 
1974-80  走泥社会員 
1979  第5回日本陶芸展にて〈文部大臣賞〉受賞 
1998  サントリー美術館大賞展ʼ98-挑むかたちにて〈佐治奨励賞〉受賞
1991-2003  大阪産業大学工学部環境デザイン学科に勤務。98年より教授 。
世界各地で講演やワークショップなど後進の指導にあたる。国際芸術アカデミー会員。

【近年の個展】
2011
Beginning Form-Spiral with Green 11、National Academy of ART、ACADEMIA Gallery、ソフィア、ブルガリア
Spiral with Spring Snow 11、Art Amsterdam by G. De witte Voet、オランダ
Spiral with Spring Snow、Museion No.1、ブタペスト、ハンガリー
2010
Spiral with Spring Snow、Fuguei Tauyuan、鶯歌、台湾
2009
Spring Snow 09, G. De witte Voet、アムステルダム、オランダ
2008
Beginning Form-met Spiral 08, Yingge Ceramics Museum、台湾
Spring Snow、Frank Lloyd Gallery、サンタモニカ、アメリカ
2007
Beginning Form-Spiral 07、Gatov Gallery CSU-Long Beach、カリフォルニア、アメリカ
2006
Beginning Form-Spiral、The Museum of Ceramic Art. Alfred University、ニューヨーク、アメリカ
Beginning Form-met Spiral Ⅱ、nancy margolis gallery、ニューヨーク、アメリカ
2002
黒陶 出現する形象、滋賀県立近代美術館、大津
2001
Rain in Ancient Wood-Land and Performance、Victoria & Albert Museum、ロンドン、イギリス
2000
Ancient Wood-Land、西フランドル州立近代美術館、オステンド、ベルギー

【近年のグループ展】
2015
<Body and Matter> Kazuo Shiraga, Satoru Hoshino、Dominique Lévy、ニューヨーク、アメリカ
2013
Kayoko & Satoru Hoshino in Canberra 、Watson Art Center、キャンベラ、オーストラリア
2012
Moon & Sun by Kyoko & Satoru Hoshino、Joan B. Mirviss LTD、ニューヨーク、アメリカ
2011
Terra-Cotta, Primitive Future、ClayArch Gimhae Museum、韓国
2010
21st International Biennale of Vallauris、Museum of the Ceramic、フランス
Taiwan Ceramics Biennale、Yingge Ceramics Museum、台湾
2009
Material & Image、Witte Zaal、Sint Lucas Visual Art - Gent、ベルギー   
OAP 彫刻の小径 2009 “汽水域”/“水面に映る影”、OAP 彫刻の小径/アートコートギャラリー、大阪
2008
星野 暁&佳世子 陶芸展、伊丹市立工芸センター、伊丹
2007
Far East meet West、Galarie Marianne Heller、ハイデルベルク、ドイツ
2006
TOJI ‒ Avant-garde et tradition du Japon、Musee Sevres、パリ、フランス
Internaional Architectural Ceramic Exhibition、ClayArch Gimhae Museum、韓国
2003  
大地の芸術 クレイワーク新世紀 、国立国際美術館、吹田

【主要収蔵先】
京都国立近代美術館  
ファエンツァ国際陶磁美術館、イタリア
和歌山県立近代美術館
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、イギリス
京都市美術館
滋賀県立陶芸の森
パワーハウスミュージアム、オーストラリア
西フランドル州立近代美術館、ベルギー
滋賀県立近代美術館
岐阜県現代陶芸美術館
ミネアポリス美術館、USA
東京国立近代美術館
国際陶芸スタジオ、ハンガリー
プリンセスホフ国立陶磁美術館、オランダ
オーストラリア国立ギャラリー